疲れが取れない病気・疲れやすい病気の種類と原因10つ
がんや脳卒中などの重篤な病気、またはその治療から回復すると、疲れやすくなることがありますが、それ以外にも疲れが取れない原因となる病気があります。
わたしたちは普段から疲れを感じることがありますが、ふつうは睡眠と休息によって回復することができます。しかし、何かの病気が原因で、疲れが取れない原因となることがあり、その病気の種類10つを解説します。
疲れが取れない病気の原因① 貧血
疲れやすい、または疲れが取れない病気の最も一般的な理由の一つは、鉄欠乏による貧血です。特に、重い生理中の女性や、妊娠中の女性は、鉄欠乏による貧血になる可能性が高いです。
ただし、胃や腸の潰瘍(かいよう)や、非ステロイド系抗炎症薬の服用による貧血であれば、男性や閉経後の女性にも関係してきます。
貧血になると、何もできなくなり、体が重く感じられ、疲れやすくなります。
逆に、鉄過敏症(ヘモグロマトーシス)という、比較的まれな遺伝的な病気の場合、鉄分が多すぎることで疲れる可能性があります。
疲れが取れない病気の原因② 睡眠時無呼吸
睡眠時無呼吸は、睡眠中に喉が狭くなったり、閉じることで、呼吸が繰り返し中断する状態です。
睡眠時無呼吸になると、大きないびき、血中の酸素レベルの低下がひきおこされます。呼吸困難により、夜間に頻繁に目を覚まし、翌日には疲れを感じます。
睡眠時無呼吸は、太りすぎな男性におおく、飲酒と喫煙によりさらに悪化する可能性があります。
疲れが取れない病気の原因③ 甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、体内の甲状腺ホルモン(サイロキシン)が少なすぎることにより、疲れが取れない病気です。
また、甲状腺ホルモンの低下により体重が増え、筋肉痛や乾燥肌になりやすくなります。甲状腺機能低下症は、比較的高齢の女性で多くおこる病気です。
血液検査をおこなうことにより、甲状腺機能低下症を診断することができます。
疲れが取れない病気の原因④ セリアック病
セリアック病は、グルテンに反応する免疫系によってひきおこされる疲れが取れない病気です。グルテンとは、パンやケーキ、シリアルなどに含まれるたんぱく質です。
日本人の100人に1人がセリアック病にり患していますが、多くの人は自分が病気にかかっていることを知りません。
セリアック病の他の症状として、下痢、鼓腸、貧血、体重の減少があります。セリアック病は、血液検査により判定することができます。
疲れが取れない病気の原因⑤ 慢性疲労症候群
慢性疲労症候群(筋肉痛性脳脊髄炎:ME)は、4カ月以上続く重度の身体疲労障害です。筋肉や関節の痛みなどの症状がある場合もあります。
疲れが取れない病気の原因⑥ 糖尿病
1型および2型糖尿病の主な症状の1つは、非常に疲れやすいことです。
他の重要な症状は、非常に喉が渇くこと、頻尿(特に夜間)、および体重の減少です。
疲れが取れない病気の原因⑦ 腺熱
腺熱とは、一般的なウイルス感染症で、発熱、のどの痛み、リンパ腺の腫れとともに、疲れが取れない原因となります。
多くの場合、10代~20代の若い世代で発症し、腺熱の症状は通常4週間~6週間以内に解消しますが、疲れが取れない期間は数カ月になることがあります。
疲れが取れない病気の原因⑧ うつ病
うつ病は、悲しみ、落ち込み、物事に対する興味を失うだけでなく、疲れやすい、疲れが取れない病気の原因となります。
うつ病により、睡眠不足になったり、逆に眠りすぎることで、あなたは疲れやすく、疲れが取れない原因となります。
疲れが取れない病気の原因⑨ レストレスレッグス症候群
レストレッグス症候群とは、足がむずむずして、足を動かしたくて我慢できなくなる病気で、足の深部になんとも言えない不快な痛みを感じることがあります。
または、あなたの足が夜中に自発的に、ぐいっと動くかもしれません。いずれにせよ、レストレスレッグス症候群では、睡眠が乱れ、睡眠の質が低下するため、疲れやすい、または疲れが取れない原因となります。
疲れが取れない病気の原因⑩ 不安症
一般に、不安を感じることは正常です。ただし、不安症では日常生活に影響を与えるほど強い不安感をコントロールできなくなります。
このように、強い不安感をコントロールできない病気を、全般性不安障害(GAD)と呼びます。不安障害の人は、心配していらいらするだけでなく、疲れやすくなります。

コメント