ウコンの効果・効能とは|クルクミン副作用は?二日酔いに効果ある?

ウコンは「肝臓の機能を高める」と評判で、お酒をよく飲む人を対象に、さまざまな機能性表示食品が発売されています。

ウコンは中国や沖縄などで、古くから民間薬として使われてきました。消化機能が弱った場合に効果があるとされています。

では、具体的に、ウコンとはどんな効果・効能があるのでしょうか?

 

 もくじ

▼ウコンとは、こんな植物

▼ウコンの気になる効果・効能

▼ウコンの成分と栄養素

▼ウコンの副作用は?

▼ウコンを効率よく摂る方法

▼ウコンQ&A

ウコンとは、こんな植物

カレーなどの香辛料などにも使われるウコンは、ショウガ科に属する多年草で、ショウガやミョウガなどの仲間です。

 

同じウコンでも3種類ある⁉

ウコンとひと口に言っても、日本で使われるウコンには、下記の3種類があります。

名称 特徴 クルクミン
含有率
ウコン
(秋ウコン)
  • 初秋に白い花をつける
  • 根茎の断面はオレンジ
  • 強い苦み
1.1~4.8%
キョウオウ
(春ウコン)
  • 春に赤みのある花をつける
  • 根茎の断面は黄色
  • ウコンよりさらに苦い
0.3%
ガジュツ
(紫ウコン)
  • 春に紫がかった花をつける
  • 根茎の断面は紫がかった白
  • 春ウコンと同じくらい苦い
0.0%

 

全然違う!春ウコンと秋ウコン

それぞれ、ショウガ科に属し根茎は似ていますが、味や花穂などは全く違い、クルクミンの量も全然違ってきます。

素人が一見葉っぱを見ても区別はつきませんが、ウコンの花を見れば誰でも分かります。

また、収穫した根茎だけを見てもわかりませんが、根茎を折ってみるとわかります。

 

ウコンの気になる効果・効能

なによりも気になるのが、ウコンの効果や効能。

ウコンの栄養成分から得られる健康効果は、下記のとおりです。

1.胆汁の分泌を促進する。

ウコンには、肝臓にはたらきかけて、胆汁の分泌をうながす効果があります。胆汁の生成が盛んになるということは、肝臓のはたらきが活性化されている。ということです。

胆汁はとくに、脂肪を分解して消化するはたらきがあるため、あぶら濃い食事を摂ったとしても、消化・吸収が促進されることになります。

ポイント:

ウコンには、胆汁の分泌をうながす効果があり、あぶら濃い食事の消化・吸収をたすける効果があります。

2.末梢血管をひろげ、血圧を下げる。

血圧が上昇するときには、からだのすみずみの動脈が収縮して、そのために血圧が高くなるという人体のメカニズムがあります。

高血圧になったときにウコンを服用すると、末梢動脈がひろがり、血圧がさがることがわかっています。

ウコンを摂ることで血圧の上昇をおさえることにより、動脈硬化の進行をおくらせることができます。

ポイント:

ウコンは末梢動脈をひろげることで、血圧をさげるはたらきがあります。

3.冠動脈をひろげ、心臓病の予防

ウコンは末梢動脈をひろげるだけでなく、心臓に栄養をおくりこんでいる「冠動脈」をひろげる作用があります。

心臓の血流をうながすことにより、狭心症などの心臓病の予防の効果が期待できます。

ポイント:

ウコンは心臓に栄養をおくりこむ「冠動脈」をひろげて、心臓病を予防するはたらきが期待できます。

4.血小板の凝集をおさえる。

ウコンには、血小板の凝集をおさえる効果があります。

血小板は、出血したときに血液を固めるはたらきをもつ、人体のメカニズムです。

しかし、この血小板の凝集が悪いほうにはたらくと、血管の中で血液が固まって「動脈硬化」や「血栓」の原因となります。

ウコンは、血小板の凝集をおさえることにより、これらの血小板の凝集による病気を予防するはたらきがあります。

ポイント:

ウコンには血小板の凝集をおさえる効果があり、「動脈硬化」や「血栓」による病気をふせぐ効果があります。

5.殺菌作用

ウコンには、食中毒の原因となる、ブドウ球菌や病原性大腸菌、カビ菌などの成長を抑えるはたらきがあります。

これにより、食事と一緒にウコンをたべることで、食中毒を防ぐことができます。

ポイント:

ウコンには、食中毒の原因となるブドウ球菌や病原性大腸菌、カビ菌などを殺菌するはたらきがあります。

6.炎症をおさえる。

ウコンには、組織の炎症をおさえる「抗炎症作用」があることがわかっています。

たとえば、ウコンを軟膏(なんこう)などに加工して、皮膚に塗布すると、傷口がすぐに治ったり、荒れた肌がすべすべになったりします。

ポイント:

ウコンには、炎症をおさえるはたらきがあり、インドの伝統医療では古くから治療薬として利用されています。

7.二日酔いをふせぐ。

二日酔いの原因は、アルコールが分解された「アセトアルデヒド」が、分解されずに体内にとどまるためです。

日本人には、アセトアルデヒドを分解する酵素を少ししか出せない人が割と多く、または分解酵素をほとんど持たない人もいます。

ウコンを飲むことで、アセトアルデヒドを分解する酵素が誘導されるため、分解力がたかまり、お酒に酔いにくくなります。

ポイント:

ウコンには、アセトアルデヒドを分解する酵素をうながす効果があり、二日酔いの予防に効果的です。

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ウコンの有効成分と栄養素

ウコンの主な有効成分は、下記のとおりです。

ウコン(秋ウコン)の有効成分

色素成分:

  • クルクミン: 胆汁分泌促進、肝機能向上、抗菌作用

精油成分:

  • ターメロン: 胆汁分泌促進、殺菌・抗菌作用
  • シネオール: 健胃作用
  • α-クルクメン: 利胆、コレステロール溶解
  • クルクモール: 抗腫瘍作用
  • β-エレメン: 抗腫瘍作用
  • パラ・メチトルイルカルピノール: 肝機能向上
  • アズレン: 抗炎症、抗炎症、健胃作用
  • カンファー: 強心、健胃、殺菌・防腐作用

その他:

  • フラボノイド: 毛細血管の保護
  • 食物繊維: 腸の働きを促進

ウコンの主な有効成分は、肝機能強化作用のある【クルクミン】【精油成分】です。

 

さらに、ウコンには【カルシウム】【カリウム】【鉄】【マグネシウム】【リン】などのミネラル成分も、豊富にふくまれています。

 

ウコンの副作用は?

ウコンは、インドでは5000年以上前からアユールヴェーダ(伝統医学)として親しまれてきた歴史があり、ほとんどの人にとって、ウコンによる副作用の心配はありません。

ただし、長期間、または過剰に摂りすぎると、肝臓や胆のうに負担をかける可能性があります。

ウコンの摂りすぎのデメリット、注意点は?

いくら体にいいウコンといっても、摂りすぎは禁物。
ウコンの過剰摂取について、考えられる注意点をまとめました。

1.肝臓に負担をかける。

高用量のウコンを摂りすぎることにより、肝臓に負担をかけることになります。そのため、用法・容量を守って摂取してください。

2.おなかが緩くなる。

ウコンの過剰摂取により、おなかが下ることがあります。
吐き気が誘発されることもありますので、注意が必要です。

3.胆のうを悪くする。

ウコンの過剰摂取により、胆のうを悪くすることもあるそうです。
ですから、胆のうに疾患がある場合には、医師にご相談ください。

たくさん摂ったからといって、病気が治るというものではないので、用法・容量を守って摂取しましょう。

 

大きな副作用もなく安心して摂取できるウコンですが、そのなかでもおすすめの商品をご用意しています。

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※秋ウコンは特にクルクミンが豊富です。

 

ウコンを効率よく摂る方法

ウコン(秋ウコン)の主な有効成分は、色素成分クルクミンであり、強力な抗菌・抗酸化作用があります。

ただし、クルクミンを一番多く含んでいる秋ウコンだとしても、生のウコンに含まれるクルクミン量は、たったの1.1%~4.8%だけです。

さらに、クルクミンはほとんど消化吸収されません。

ウコンを効率よく摂るには?

ウコンを効率よく摂る方法は、下記のとおりです。

1.黒コショウと一緒に摂取する。

黒コショウに含まれるバイオペリン(ピペリン)という成分の効果により、クルクミンの吸収率を20倍に高めることがわかっています。

2.吸収率の高い、サプリを使う。

ウコンサプリでは、ウコンに含まれる【クルクミン】【テトラヒドロクルクミノイド】に変換することにより、高い吸収率を実現しているようです。

普通のウコンに含まれるクルクミンは、ほとんどが吸収されずに体外に排出されてしまいます。

黒コショウに含まれる【ピペリン】や、サプリに含まれる【テトラヒドロクルクミノイド】の状態に変換することにより、クルクミンの摂取が効率的になります。

 

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※テトラヒドロクルクミノイド採用なので、吸収率が高いです。

 

ウコンにまつわるQ&A

Q.妊娠中でもウコンは摂取できますか?

A.妊娠中は特に、体内の栄養バランスが大事な時期であるため、ウコンを摂取する前に医師にご相談ください。

Q.ウコンはいつ飲むのがいいですか?

A.ウコンを配合した二日酔い防止のドリンクや、錠剤が販売されて、人気があります。お酒を飲む直前にウコンを摂取することで、二日酔いの防止に効果があるといわれています。

Q.ほかにウコンは何に使われていますか?

A.ウコンはタクワンや、高菜の漬物、または、黄色の染料や、洋からし、お坊さんの袈裟を染めるためにも利用されています。

 

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編集スタッフ たまき

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